宇都宮市公共交通LRTについて思ったこと

お題「交通手段みんなは何を利用する?自動車・バス?それとも…」

 2023年8月26日、芳賀・宇都宮LRTが開業されました。これは大きな問題を抱えたプロジェクトのように感じます。

 まず、このLRTが国内で75年ぶりの電車として登場すること自体、懐疑的に受け止めねばなりません。なぜ長い間導入されていなかったのか、その理由が不透明です。

 
 さらに、全国初の全線新設路線ということは、新規性を強調していますが、それがむしろ問題の一因と言えるでしょう。

 新しいプロジェクトには通常、多くの未知の要因とリスクが伴います。そして、開業後に宇都宮市LRTが既に3回も事故を起こしているという事実は、そのリスクが現実のものとなったことを示しています。

 
 特に懸念すべきは、試運転段階ですでに1度事故が発生していたことです。この段階で事故が起きたということは、システムや安全対策が不十分であった可能性が高いです。
 75年前と現代では交通事情が大きく異なり、自動車の数も増加しています。この状況に適した交通手段を選ぶべきでしたが、それが十分に検討されていなかったように思います。

 宇都宮市はもともとバスの街として発展してきました。バスは既に確立されたシステムであり、安全性が高いです。しかし、LRTの導入によって新たなリスクが導入され、今回のような事故が起こりました。事前の予測や検討が不十分だったことは否めません。

 したがって、宇都宮市や栃木県にとって、LRTの導入は必要性が疑わしいと言わざるを得ません。安全性を確保しないままこのまま運用を続ければ、より大規模かつ深刻な事故が発生する可能性が高まります。地域の安全と利益を考えるなら、LRTの再評価が急務であると私は思います。



https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/791270